トウモロコシとダイコン(1) の播種を実施しました (^o^)

今朝の時点で、菜園の近くにある小学校の校庭にある桜は満開という状況で、待ちに待った春の到来です。開花した桜を見つめると、癒やされると共に、心持ちも開放感に満ちてきて、なんでもやれそうな気持ちになってきますよね。畑仕事も一段と力を込めて頑張るよ~。(^o^)

 

先週月曜日に東京で桜の開花宣言がありました。東京都の桜の標準木は靖國神社にあるようですが、東京の桜が開花したというのは必ずニュースになります。しかし埼玉県の桜が開花したというニュースは聞かないので、ミャー菜園でも東京の桜の開花日を基準として、農作業に取り組む事になります。ちなみに埼玉県南部地域の今年の桜は東京とあまり違わずに開花が進んでいるようですが、これはちょっと珍しい現象といえるでしょう。それはともかく家庭菜園をされている方にとっては、桜の開花はとても重要な指針となりますよね。毎年しっかり把握していきたいものです。(^o^)

 

桜が開花すると春がやってきたという事で、菜園での播種や植え付けも本格化しますが、天候に対する楽観は禁物ですね。確かに日中は暖かな日が多くなりますが、注目しなければならないのは未明の最低気温です。桜が満開になってからも、戻り寒波がやって来るのが常ですから、週間天気予報で気候と最高気温・最低気温を毎日チェックしながら、前もって寒さ対策を怠りなく実施しなければなりません。ちょっとした油断が取り返しの付かない結果となりますから、この時節は本当に要注意です。

 

先週一週間は天気予報通りの気象状況となりましたが、ヒヤヒヤの一週間でした。実際にヒエヒエの一週間でしたからね。(笑)

 

早朝の段階で畝に設置してある温度計を見ますと、保温対策を施してあるビニールトンネルの内部温度が、零度またはマイナス1度あたりになる日が四日間ありました。やはり氷点下となると、定植&播種した野菜たちにとって、少なからずダメージを受けてしまうのは避けがたいです。ミャー菜園でも、茎葉が赤くなったり、下葉が黄変するなど、一定の被害&ダメージが発生してしまいました。

 

こうした寒波がやってきて、ビニールトンネル内部が氷点下となっても、驚くことにマルチ下の土中温度は、安定して+10度前後を維持していました。マルチ無しの露地の場合よりも、3度から10度程度高い温度を保っていたという事になります。3度から10度程度の温度差というのは、大したことはないように見えますが、零度付近でのこの差は、ある意味とても大きいとも言えるでしょう。こうした状況から桜の開花前に播種・定植を実施するという早春の野菜栽培では、寒さによるダメージを軽減させる意味でも、マルチ敷きは必須といえますね。

 

先週の寒波襲来でどれくらいの被害があったのか、時間のある日曜日に詳細に点検したところ、レタスとキャベツ・ブロッコリーについては、外葉が黄変するなど一定のダメージを受けてしまいました。またキャベツは店頭にある段階から、茎葉が赤みを帯びていましたが、その赤みが一段と増していました。

 

早春栽培を長くやっていますが、今年よりももっと酷い寒害を受けた年もありました。そうした状況でもブロッコリーの早期抽台は一度しか発生していませんから、その見立てで行けば、今年はブロッコリーの早期抽台は避けられるのではないかというのが今時点の見通しです。また結球レタスについては、強いストレスが結球を妨げる一つの要因のような気がしますから、もしかしたら今年も結球しないレタスを多数生産することになるかもしれないという懸念はあります。(^^;)

 

また氷点下になる状況での、ニンジンやトウモロコシ、そしてエダマメ等の種蒔きは、発芽不良のリスクが格段に高まりますから、極めて慎重に事を運ぶ必要があります。幸いに二週間前に播種したニンジンや、一週間前に播種したトウモロコシは、無事な一斉発芽に成功したので、今は胸をなで下ろしているところです。(^o^)

 

ところで、ニンジンとトウモロコシの播種についてですが、この二つの播種事及び発芽までの段階において、土中水分管理は真逆な対応をとることになります。

ニンジンは播種時からずっと湿気を維持する必要がありますが、トウモロコシは過度の湿気は発芽する前に種を腐らせ、極端な発芽率低下に繋がりますから、ミャー菜園では零度前後の天候が続く場合は、雨よけ栽培にするなどの対応をとっています。

 

この土中の湿気の管理については、氷点下零度前後の気象状況が長く続く事がまれになる、桜が咲いた後の時節における播種については、あまりシビアに対応する必要がありませんが、桜が開花する前の、未明の気温が氷点下零度辺りを行き来する時節に種を蒔く場合は、土中の湿気レベルの維持管理には特段の慎重さが求められるでしょう。 

 

 

播種・定植の記録

【定植】3月22日実施

キャベツ 『金系201号』 20株定植

ブロッコリー 『緑嶺』 20株定植

 

【播種】3月22日実施

トウモロコシ 『おひさまコーン88』

トウモロコシ 『キャンベラ90』

ダイコン 『春姫』

 

f:id:nakazawa-s:20150330083353j:plain【ミャー菜園の防寒対策のご紹介です】

 夜間や未明の頃には氷点下になる事も多いこの時節における野菜の防寒対策として、ミャー菜園ではご覧のような、商品名サニーコートという厚手のビニールを、ビニールトンネルの換気穴部分を塞ぐように被覆して防寒対策としています。この防寒対策により、野菜たちの夜間から未明にかけての強烈な北風によるダメージを軽減してくれていると確信しています。

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083416j:plain 【ミャー菜園の防寒対策のご紹介です】 

 昼間はご覧のようにサニーコートを畳んで、片側に寄せフックのようなものに引っ掛けておきます。被覆しっぱなしだと当然のことながら蒸れてしまいますからね。帰宅後被覆し、出勤前に被覆を外すという流れです。サニーコートをこのように小さく収納する事により、遮られる日照も最小限に留まるように努めています。日照を最大限確保するためには、サニーコートを地面付近まで降ろしてしまうのが一番ですが、そうすると雨が降ったときなどに、サニーコートが土で汚れてしまうので、結果としてビニールトンネル自体をも土で汚れて透視度が落ちてしまいますからね。という事で、フック引っ掛け方式のこのやり方は良いアイデアでしょう。サニーコートを用いた、こうした方式でトンネルの防寒対策をしているのは、恐らく日本でミャー菜園だけでしょうね。特に不織布が使えない場合に絶対有効だと思いますよ。(^o^)

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083532j:plain【キャベツ『金系201号』の様子です】 

 このキャベツはホームセンターで購入する時点ですでに葉が茶色がかっていましたから、店頭に陳列されている段階で寒さによるダメージを受けた事は間違いありません。ただ数あるホームセンターの中で、このお店は、夜間は店内に野菜苗を入れるという事を知っているので、酷いダメージは受けていないだろうという推定の元に購入しました。(他のお店はもっと赤みを帯びていました)

先週は予報通り氷点下の日が続き、夜間や未明の厳しい寒さで外葉が黄変しているのが見てとれます。写真では解りにくいですが、茎の部分が購入したときよりも更に赤くなっていますので、キャベツ達にとって、先週一週間は耐えがたい寒さに遭遇したものと思われます。ただ長年の経験から致命的なダメージではないと思われますから、暖かくなるこれからは、ダメージを乗り越え成長を加速してくれると期待しています。(^o^)

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083545j:plain【ブロッコリー『緑嶺』の様子です】 

 ブロッコリーは寒さによるダメージで早期抽台状態になりやすいので要注意です。夜間はサニーコートで被覆すると共に、更に遮光ネットで覆うように対応しました。その甲斐もあってご覧のように下葉の黄変もなく、今のところ寒さによるダメージは無いようにみえます。しかしながら早期抽台するかどうかは、もう少し成長してみないと見通せませんから、当面は無事に花蕾が育つことを祈りながら見守っていきましょう。(^o^)

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083603j:plain【ニンジン『向陽二号』の様子です】

 ニンジンは厳しい寒さの中、一斉発芽に成功しました。(^o^)

現在は外しましたからありませんが、発芽するまでは不織布で被覆してありました。不織布は湿気保持のために設置しましたが、春の栽培では極端に晴れの日が続かない限り、不織布一枚程度の湿気保持対策で良いと思いますね。

ニンジンは好光性種子ですから発芽に一定の明るさが必要です。ですから不織布に強烈な北風により運ばれた土が滞積した場合は、早め早めに払いのけてやらないと、発芽率の低下を招きかねないので注意を要しますね。

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150331073934j:plain【トウモロコシ『おひさまコーン88』『キャンベラ90』の様子です】 

 トウモロコシは種屋さんから推奨された品種も含め二品種栽培することにしました。左の列が『おひさまコーン88』、右側の列が『キャンベラ90』です。

すでに両品種には差が見られ、『おひさまコーン88』のほうが、速く発芽し、かつ発芽率も良いようです。『キャンベラ90』のほうは、相対的にもしかしたら失敗かと思えたほど発芽が遅いし数も少ないです。まだ発芽してくるものもあるでしょうから、全体としての発芽率などはもう少し日にちが経過しないと正確に見極められないので、もう少し観察を続ける予定です。

トウモロコシは栽培を早く開始するほど、害虫による被害を軽減できるのは間違いありませんので、無農薬栽培で取り組まれる人は、マルチ敷き・ビニールトンネルのセットで、なるたけ早く播種することをお勧めします。(^o^)

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083615j:plain【ダイコン(1)『春姫』の様子です】

ダイコン(1)は特に問題なく発芽しました。ダイコンは間引き菜としても重宝しますので、播種粒数は多めにしています。

植え穴は15カ所ありますので、間引き菜として小さな株を収獲しても、15株になると結構なボリュームになりますからね。(^o^)

 

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083637j:plain【結球レタス『エクシード』の様子です】 

 結球レタスは30株ずつ二畝で栽培しています。両畝共にエクシードという品種ですが、各畝はポット苗とセトレイ苗の違いがあります。定植時両者の苗の大きさは、少し差があるといった程度でしたが二種類の苗を購入しました。

ポットとセルトレイでは根の量が違うので、成長するにつれて差がついて収穫時期が少しずれてくれるのではないかという期待が込められています。こちらの写真がポット苗のほうで少し大きい苗でした。定植後二週間経過しているので、私の見立て通りセルトレイ苗と比較して一回り大きく成長しました。(^o^)

写真をよく見て下さい。マルチの上に堆積した土が、北風の強さを物語っています。先週は連日のように冷たい北風が強く吹きつけ、レタスにとっては極めて厳しい環境でしたが、外葉が黄変する程度のダメージで済んでホッとしています。(^o^)

 

 

f:id:nakazawa-s:20150330083649j:plain【結球レタス『エクシード』の様子です】

 こちらがセルトレイ苗のほうです。こちらのセルトレイ苗も寒さにより外葉が黄変しています。ポット苗と比較して、草姿が若干小さめであるのが見てとれますね。これから成長するにつれて、上のポット苗と比較してもう少し差が開いてくれれば申し分ないのですが…。どうなるでしょうかね。