昨年9月「パラリンピック・ロンドン大会の応援に行ってきました」と報告記事を書き、視覚障害者ランナー高橋勇市選手を始めとする日本選手によるマラソン競技の激走ぶりを写真と共に紹介させていただきました。(^o^)
「パラリンピック・ロンドン大会 マラソン競技結果」
http://saien.hatenablog.com/entry/2012/09/15/113841
今回はランニングに関する情報ではありませんが、視覚障害者ランナー高橋勇市選手の趣味である「野菜栽培」の取り組みをご紹介させていただきます。
彼は数年前から野菜栽培に取り組み始めていまして、腕前のほうも徐々にではありますが上がってきているようですから、彼の取り組み姿勢も益々ヒートアップして行きそうですよ。(^o^)
高橋選手の菜園ブログはこちらです。
『「可農生への挑戦」 家庭菜園編 高橋勇市』
http://plaza.rakuten.co.jp/831kateisaien/
(4月8日追記)
↓※申し訳ございません。ブログが引っ越しをしました。
『「可農生への挑戦」 家庭菜園編 高橋勇市』
http://blog.goo.ne.jp/u1takahashi/
(※「可農生」という文字は、誤字ではなく意図をもって表記しています。)
◇
彼は全盲の視覚障害者ですから野菜を目で見ることは全くできません。主に手で直接野菜に触れて、その “手による感触” で野菜を育てねばならないわけですね。これは私たち晴眼者が、例えば目隠しをして野菜栽培に取り組むことを想像していただければ、視覚障害者が野菜を育てる事がいかに困難を伴うものであるかご理解いただけると思います。
高橋選手が菜園ブログを書き始めたことを、ここでご紹介したのは他でもありません。視覚障害者である彼の野菜栽培への挑戦の課程では、常に誰かのアドバイスを必要とするのは必至です。どなたかが高橋選手の目の代わりをしていただきたい。具体的な言葉(ブログでは文字)によるアドバイスがほしいという事ですね。
ブログを見て下さる皆様に、高橋選手の目の代わりになってアドバイスして頂くために、ブログにはなるたけ多くの写真をアップしたいと彼自身も語っていました。
掲載される写真は彼自身が写しますので、ピントが合っていなかったり、目的の被写体がどこにも写っていなかったりするかもしれませんが、その際はご容赦下さいませ。
どのような細かな事柄でも結構です、問いかけに対し彼の目の代わりとなってアドバイスして下さいますようぜひ御願いします。m(_ _)m
私も長く野菜栽培に取り組んでいますから、視覚障害者が野菜を育てるに際しては、必ず困難に直面する という事を承知しております。しかしながら、もしも視覚障害者が野菜を育てられるならば、“持てるものを活かす” という意味において、それはまた視覚障害者の活動領域の場が、あるいは趣味としての楽しみの場が、ひとつ新たに増える事になると言えるでしょう。だからこそ私は、「視覚障害者による野菜栽培」という、未だ誰も為し得ていない未知の領域に挑戦するよう、高橋選手に強く働きかけてまいりました。
確かにハードルは高そうに見えます。しかし歴史を振り返れば、わずか50年前、視覚障害者が晴眼者並みに速く走るなんて誰が想像したでしょうか。
困難であるからこそ挑戦する。!!
そしてきっと為し得てみせる。植物という “生命” を育ててみせる。!!
高橋選手の、そうした思いを込め新たな地平を開く挑戦の旅へ出発したという事が、ブログタイトルである「可農生への挑戦」という文言によく表出されていると思えます。
【追記】
高橋勇市選手のランニングに関するオフィシャルサイトはこちらです。
『可能性への挑戦』
http://www8.ocn.ne.jp/~u1.taka/
(4月8日追記)
Facebook友達である和田様が、高橋選手の菜園ブログデビューに関連して、とても素敵な記事を書いて下さいました。和田様、有り難うございます。(^o^)
「ICHIROYAのブログ」
『パラリンピック金メダリストが家庭菜園に挑戦!(全盲の視覚障害者の新たな挑戦!)』