【エン麦のすき込みが完了した秋冬専用畑の様子です】
エン麦が忽然と消えましたね。(^o^)
見事な職人技であると言えます。
過去の経験に照らせば、エン麦の成長が順調だった場合、その後に作付けした野菜もまた順調に育つ事を何度も確認していますから、今年の秋冬野菜も間違いなく豊かな収穫に至ることが想起されます。(^o^)
ミャー菜園の豊かな収穫を保証するエン麦すき込みですから、大変な作業ではありますが、身体が動くうちは頑張ってエン麦すき込みに取り組む予定ですよ。(^o^)
エン麦すき込み作業の流れを、2010/6/18(金) 2011/11/21(土) の日付で旧日記に詳細に書き記していますから、二日分の過去日記を転載させていただきます。
(転載開始)
【エン麦すき込みました。(^o^)】 2010/6/18(金)
秋冬野菜専用畑のエン麦を鋤込みました (^o^)。
この時期の鋤込みは、晴天だと地獄の作業となります。
余りの暑さに、お昼頃には頭がおかしくなって、ブツブツと独り言を言うようになり……。
ウソウソ、そこまでひどくはありませんでした (^^;)。
昨日も晴れてはいませんでしたが、蒸してとても辛い作業日和となりましたが、幸い午後2時からは雨が降り出し、幾分作業はやりやすくなりました (^o^)。
なぜ地獄の苦しみを味わいながらも、エン麦を栽培し、土に鋤込むのか……。
それはミャー菜園の栽培方針である、「豊作でなくていい、普通の作柄が約束された農法」 の実現に欠かせないプロセスであるからなのです。
野菜たちが本来的に持つ生命力を信じ、人間が過剰に関与しないように自制しながら野菜栽培に取り組み、100年続けてもなを普通の作柄が約束されるような、そんな農業をミャー菜園は夢見ているのです。
前にも著書をご紹介しましたが、福岡正信著『自然農法 わら1本の革命』
の考え方に共鳴し、著者が本の中で提唱している「無為自然」に、可能な限り近づける努力の過程でもあるのです。
今回の鋤込みでも、早春までアスパラガスが栽培されていた場所は、昨年までたっぷりと有機肥料を投入してありましたから、秋冬野菜専用畑の部分よりも、エン麦が一段高く成長していましたし、色も緑色が一段濃かったです。
これらの現象は、肥料の多寡が目に見える形で、見事に露見したと言えるでしょうが、この現象を福岡氏の目から見ると、「肥料が有効だと思わせる状況をあらかじめ人間が作っておいたから、肥料をやると良く育つのだ」 という見解になるんですね~~~(笑)。
この菜園観察記を読まれている多くの方々が、家庭菜園教本に書いてあるように、定植や播種前にはこれこれの肥料を何キログラム入れて、途中でこれこれの肥料を、これこれのタイミングで追肥しなさいというのを、なるたけ守ろうとしているのではないでしょうか。
本に書いてある内容に忠実になればなるほど、野菜は良く育つのではないか……。と思いつつ。
しかしながら福岡正信氏なら、きっと次のような見解を述べるでしょう。
「家庭菜園では、本の通りに野菜を育てれば育てるほど、事態は悪化する」 と。
私は近代農法の確立に努力をされた、先人達の功績を台無しにしてやろうという意図は持ち合わせていません。
そのように取られたとしたら、お詫びいたします m(_ _)m。
書店に並ぶ家庭菜園教本には、農法の基本がキチンと書き込まれており、豊かな収穫を得る為の道しるべが、カラー写真をたくさん用いて、初心者に解りやすく書き記されているのを何人も否定できませんが、「慣行農法そのものには、持続的でない一面を包含する」 というのもまた、否定できない真実なのです。
ミャー菜園の目標をもう少し別の言葉で表現すれば、「慣行農法からの離脱」 という言葉が一番近いかもしれません。
偉そうな事を言ってはいますが、もちろんまだまだ試行錯誤の段階でもあります。
これからも、目標をしっかりと見据え、緊張感を持って野菜栽培に取り組んでいきたいと思いますよ (^o^)。
今回の写真は、菜園観察日記読者さんのリクエストにお答えして、作業をしている最中の写真を掲載しました。
アップできる容量に制限があるために、写真を複数枚掲載できないのが残念です。
(1枚目)
菜園主が立っている部分が、スコップで掘り出してある部分、つまり一段深い部分です。
その溝に次にスコップで掘る部分、つまり幅にして40センチ程度のところにある、切り倒したエン麦の茎葉をクマデで埋め込んでいきます。
写真では解りにくいのですが、手に持っているものはクマデですよ。
スチール製のクマデが一番便利だし早いです。
次にスコップを入れる部分に少しでも茎葉が残っていると、スコップを入れる作業が難渋しますので、すべてしっかりと溝に落としていきます。これが大切なポイントですよ (^o^)。
(2枚目)
溝に入れた茎葉はしっかり溝に納めて、次の列の部分をスコップで天地返ししていきます。根株がしっかりしていると写真のように団子のような固まりが並ぶことになりますが、しっかりと180度逆さまに土を返します。
これらの作業途中で、茎葉が少し飛び出る場合がありますが、それらはその都度土に隠していきます。
いかがでしょうか(^o^)。
いずれの写真も左側が作業完了の部分で、右側がエン麦がまだ未処理の部分という事になります。
見事にエン麦が土の中に消えていきますね (^o^)。
もしそばで私の作業の様子を見ていると、そのスピードに驚かれると思いますよ (^o^)。
とにかくスピードが大切です。リズムと言っても良いかもしれませんが。
そして作業で一番大切なのは、「筋肉で作業しては駄目、体重で作業する」 という点ですよ (笑)。
年齢の若い方が狭い面積を耕すならともかく、私のように年を経てかつ広い面積をやっつける場合には、必須の作業の取り組み方です。
実際の作業の進め方は、2009年11月21日付けの日記を参照して下さいませ (^^)/。
※「ミャー菜園のあの部分を写真で見てみたい」 とか 「あの作業の様子を写真で見てみたい」 とかのリクエストには、可能な限り答え公開していきたいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい (^^)/。
(転載終了)
(転載開始)
【エン麦すき込みました。(^o^)】 2011/11/21(土)
秋冬野菜専用畑のエン麦を鋤込みました (^o^)。
お天気様ありがとう(^o^)。
春夏野菜専用畑は123平米(37坪)です。
朝8時30分に鋤込み作業を開始、昼食を挟んで午後4時過ぎには完了しました。
毎年行う鋤込みは、毎年同じ方向から作業すると土が片方に寄っていってしまうので、その点に注意しなければなりません。
例えば毎年東側から西側に作業を進めると、西側に土が寄ってしまうので、今年は東側から西側へ、来年は西側から東側へ……。
というように交互に出発点を変えます。
そしてスコップを入れる列についても、いつもいつも、例えば北側から南側にスコップで土をひっくり返していくと、南側に土が寄ってしまいます。
そこで北側から南側へ、今度は南側から北側へと、交互に作業を進めていきます。
その際に、スコップを持ち作業する手足も、逆にしていきます。
そうすると、手足の筋肉も交互に変わるため、筋肉の疲労度も全て同じ位置でスコップを持つより軽減されると思われます。
本日エン麦の鋤込み、&天地返しを行った面積は37坪です!。
経験者ならお解りのように、これだけの面積を7時間あまりでやり通すというのは、結構な体力がないと出来ない相談ですよね。
実際何人かの近隣の菜園主が声を掛けてくれて、この面積を一日で天地返ししてしまうパワーに驚いてしました。
私もそれなりに年を重ねてしまいましたから、若い頃と違って、かなりしんどい重労働である事に違いはありませんが、長年続けているうちに、疲労度を軽減させるための、ちょっとしたコツを会得しているのが救いです。
ですから、見た目ほど疲れずに作業が出来るようにはなっていますよ(^o^)。
体力を消耗させずに作業を進める為の一番の眼目は、
「筋力で作業しては駄目、体重で作業する」 という事になるでしょうか(笑)。
そうなんですよ。
筋肉パワーではなく体重で作業すると、少しオーバーに表現すれば、「気がついたらスコップが土に入って、気がついたら土がひっくり返っていた」 という軽やかさで作業できます(笑)。
“体重で作業する” のですから、身の軽い女性には十分な効果が期待できないかも知れませんが、それではこれから体力を消耗させないように、体重で作業する為のいくつかのポイントを解説させていただきますよ(^o^)。
1,筋力でなく、体重でスコップの先を土に押し込む。
一般的には、足先をスコップに乗せて、その足の力でグイグイと土の中に挿入するという手順でしょうが、これこそが力に頼る作業の典型と言えるでしょう。
ここでは “体重による挿入” の解説をします。
体重で挿入するとは、スコップを持つ両手と、挿入する為に足をスコップにかけますが、その三ヶ所を同じ力がかかるようにして、スコップを土に挿していきます。
その際に最も重要なポイントは、挿す直前にちょこっと体全体を飛び跳ねさせるのです。
ここがポイントですよ!。
三点同じ力がかかるようにして、ちょこっと跳ねてから、グイッとスコップを土に挿入すると、
あ~~ら不思議、力なんて必要なく、文字通り気がついたらスコップが土の中に入っていた! となったでしょう~~(笑)。
これを科学的用語で説明すれば、「体重という質量を持つ重力的加速度を利用して、摩擦力に対する反作用力を越えた圧力により、所期の目的物を所定の位置まで押し込む」 という表現になるでしょうか(笑)。
2,土を持ち上げない。
エッと思われるかも知れません。
頭がおかしくなったのではないか、な~んて思わないで下さいね(笑)。
スコップで土を天地返しする訳ですから、持ち上げずに天地返し出来る訳がないとお思いになるでしょう。
確かに物理的にも土を持ち上げなければ、天地返し出来るわけがありません。
しか~~~し、驚く事なかれ、持ち上げなくとも天地返しは出来るのです!。
天地返しをする一連の作業のなかで、この土に挿入したスコップを持ち上げる時に腰に多大な負担がかかり、天地返しをとても辛い作業にしているのです。
このきつい腰の負担さえ軽減出来れば、天地返しはかなり楽ちんな作業と思えるようになるでしょう。いえきっとなりますよ(^o^)。
ポイントは土に入った側を持つ手の甲を支点として、たこ焼きをひっくり返すように、コロッとスコップを返せばよいのです。
考えてみれば、土は同じ場所でひっくり返すのではなく、前列の側へひっくり返すのですよね。ですからそれが可能なわけです。
言葉ではちょっと説明しづらいのですが、腰に負担がかかる方法で土を一切持ち上げていないという点は、ウソではないでしょう(^o^)。
この土を持ち上げないという、重要なポイントを会得できれば、1番の時と同じように、あ~~ら不思議、気がついたら土がひっくり返っていたというふうになりますよ(笑)。
3,作業はリズミカルに行う。
職人さんなどが行っている仕事ぶりを見ると、実に軽快に手際よく作業をやっている光景を、日常風景として見ることが出来ますよね。
この天地返しも、同じように手際よくリズミカルに行うと作業もスムーズに進みますよ(^o^)。
体重でスコップを土に挿し、テコの原理を利用して、土をひっくり返す……。
これらの一連の作業をリズミカルに行うと、信じられないぐらい軽快に作業を進めることが出来るのです。
ですから、この作業は嫌々やるのが一番いけません (笑)。
天地返しをするに際しての、お勧めの心構えはといいますと、あなたも若い頃経験しているでショ!!。
好きな彼女のために、あるいは好きな彼女が喜んでくれるなら……。
あらゆる困難を乗り越え、努力を惜しまなかった、あの胸キュンとなっていた青春時代の彼女への一途な思い――。
あの頃の胸キュンの甘美な思いを、思い出しながら天地返しに取り組めばよいのです (笑)。
こんなにも重要なポイントを公開しちゃって良いのかな~ (笑)。
写真はエン麦の鋤込み&天地返しが完了した春夏野菜専用畑の様子です(^o^)。
面積は123平米(37坪)あり、今回は7時間余りでエン麦鋤込み・天地返しを完了しましたが、これだけの面積を天地返しするには、若い時は筋肉パワーで押していけますが、それなりの年齢になるとそうはいきません。
「筋肉でなく体重で作業する」 という要諦が生きてくる所以ですよ (^o^)。
(転載終了)