マルチを敷き終え、定植・播種が始まりました。(^o^)

 f:id:nakazawa-s:20120316081250j:plain

 【写真は定植した翌日に撮影した結球レタス『エクシード』です】

 

この時節に降る雨は “菜種梅雨” と呼ぶそうですが、梅雨そのものという印象です。本当に雨が多いですね~~~。(T_T)

ミャー菜園ではすでに肥料のすき込みは済んでいますから、マルチを敷いて定植・播種を行うという流れですが、毎年日曜日に作業するという流れで大概無難に実施できましたが、今年は金曜日や土曜日に雨が降るパターンが多く、日曜日に管理機を畑に入れられる状況にありませんでした。

ですから今年のマルチ敷きは極めて不規則になりました。改めて日曜日にしか作業できないサラリーマンの悲哀をいやと言うほど体験しましたね。(最近はほとんどの土曜日は出勤です)

平日早めに帰宅して少しの時間を見つけては敷いたり、朝出勤前に対応したりしてなんとか三日前にマルチ敷きが完了しました。 

 

耕耘

管理機による耕耘は三回実施しました。毎年恒例の回数ですが、肥料すき込み時に一回、マルチ敷き直前に一回、そしてその中間あたりでもう一回、合計三回という事になります。

ミャー菜園ではこの三回を必須の回数と捉えています。特にミャー菜園のように有機素材を多用する場合は、土の中で肥料のある部分と無い部分とが混在してしまいがちですが、そのまま放置しておくと野菜の生育が不揃いになる可能性が増します。

例えば 「根株から3センチの所に肥料の塊がある、一方で根株から30センチの所に肥料の塊がある。」 というようなケースの場合、両者はこれからの生育がばらついてしまう可能性があると誰もが思えるでしょう。肥料の偏在による生育不揃いに至らないように、管理機にてしっかりと土を撹拌して肥料を均等に分散させるようにします。

耕耘するに際しては、土中水分の把握はとても重要です。

雨の降った翌日管理機を入れたら田んぼの土のようになってしまうでしょう。一方カラカラの土の状態で耕耘したら、いわゆる団粒構造は破壊されてしまうに違いありません。このような両極端にならないためにも、適切な土中水分の時に耕耘するのが理想ですが、日曜日だけしか作業できないなんて事になると、まず理想的なタイミングで耕耘するなどという事は夢物語に近いものがありますね。(^^;)

実際ミャー菜園では、日曜日に強行せざるを得ないタイミングが一度あり、結果として大小の土の塊をゴロゴロと形成してしまいました~~~。(^^;)

このゴロゴロがこれからの野菜栽培においてどのようなリスクとなって表出するか何ともいえませんが、悪影響があるという事は間違いないでしょう。覚悟して取り組む予定です。 

 

マルチ敷き

 マルチ敷きについては、詳細な解説文を旧菜園観察日記に昨年掲載しましたので、その解説文を転載させていただきます。

家庭菜園でのマルチ敷きは、まさに十人十色といえるぐらい、様々な方法があると思われますが、ミャー菜園のマルチ敷きは実にユニークですから、マルチ敷きが旨くできなくて困っているという方はぜひご覧になってみてくださいませ。

 

 

(転載開始)

ミャー菜園のマルチの敷き方ご紹介

ミャー菜園のマルチの敷き方をご紹介したいと思います。(^o^) 

ミャー菜園でもかつて200坪の面積で野菜を育て、畑で朝市を開き販売していた時期がありましたが、これだけの面積だと管理機を用いて機械的にマルチを敷かないととても間に合いませんので、この時期は機械を用いてマルチ敷きを実施していました。 
 
しかし現在のような小さな面積を機械で敷くと、開始点と終了点とで手間ばかり掛かって効率が良くありません。 
という訳で、現在のミャー菜園では手作業でマルチを敷いています。 
 
マルチの敷き方というのは、本当に十人十色と言っても良いほど、皆さんが個性的な敷き方をするのに驚いていますよ。(^o^) 
もちろん、ミャー菜園の敷き方もかなり個性的です。 
見る人が見ると、あっと驚くユニークな方法であるかもしれません。 
 
本来ならユーチューブなどの動画にして見て頂ければ、リアルに表現できますし、「なるほどな~」 と作業の手順をよく理解して頂けるのではないかと思いますが、現状では動画による公開は考えておりません。何とか言葉による解説で理解して下さいますよう御願い致します。 
 
写真はたった二枚だけです。(^_^;) 
最も重要なポイントを映し出している写真を掲載しました。 
 
ミャー菜園のマルチ敷きは二つの特徴がありますよ。(^^)/ 
 
1,目測で作業を進めるため作業が早い。 
ミャー菜園のような比較的規模の大きい菜園で、一日にたくさんのマルチを敷かなければならない場合に、この方式はとても有効です。 
 
2,強い風が吹いていても単独でマルチが敷ける。 
ミャー菜園方式のマルチ敷きは、強風にとても強いです。 
かなり強い横風が吹いていても、一人での作業を強行できるという特徴があります。 
風が強くても日曜日にしか作業が出来ないという条件下での試行錯誤が、ミャー菜園のマルチ敷きの方法を生んだのですから当然ですけどね。(^o^) 
 
ミャー菜園でのマルチ敷きの目標は、「単独で、早く、きれいに敷く」 という点です。 
小さな菜園で小さな畝を一畝か二畝作ればよい場合は、じっくりと丁寧に作成すればよいのであり、作業のスピードをあまり重視しないが故に、ミャー菜園方式はあまり参考にならない事をご了承下さいませ。 
 
畝間は約1.4mありますが、この寸法だけは計測して位置決めしますが、あとの作業はすべて目測で進めます。(^_^;) 
ですから、体験を重ねて慣れるまであまり格好良くできないかもしれません。 
 
ミャー菜園ほど畝の数が無いという場合は、間縄やテープ等を用いて、綺麗に作業できるようにすれば良いはずです。 
すべてミャー菜園方式に準ずる必要はまったくありません。 
参考になる部分だけ真似れば良いのですからね。(^o^) 
 
 
一つ条件があります。 
マルチを敷く畝は平畝です。5㎝とか10㎝とかの高畝にする場合は、この解説はあまり参考になりません。 
ミャー菜園でも少し畝を高くしているのではないかと思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、通路部分が自然と圧密されて低くなった結果、若干の高畝に見えるだけです。 
 
 
それでは、ミャー菜園のマルチ敷きの手順を言葉にて解説します。 
理解しがたい部分がありましたら、どうぞ投稿でご質問下さいますよう御願い致します。 
 
1,管理機にて畑全体を耕耘する。 
(施肥した以降一度でも雨が降れば、マルチ敷きのために必ず耕耘します。マルチ下の土をフカフカの状態にしておくためです) 
 
2,畝の位置を計測し、棒などを挿しておく。 
(ミャー菜園ではセンターライン位置を表示していきます) 
 
3,畝と畝の中間点を歩き足跡をつける。 
(通路部分となる場所ですからその位置を解りやすくするためです。1枚目の写真右側に、歩いた後がありますね) 
 
4,畝の部分をレーキ等でおおざっぱに平らにする。 
 
5,畝の部分を長さ70㎝の板きれで丁寧に平らにする。 
(ミャー菜園ではやりませんが、この段階で丸いパイプで平らにしても良いですし、板でたたいて圧密してもよいですね) 
 
6,マルチの向きを、目測で反対側のセンターに合わせて置く。 
(この反対側のセンターに合わせるというのは意外に難しいですよ) 
 
7,マルチの上にブロックを二枚置く。 
(ブロックは強風に対する重しになると共に、定規にもなるわけです) 
 
8,端部を埋める。 
(※埋める部分を長く切らないように注意。長く切ると土の中で水たまりが出来る可能性があり。その水が腐って病気が発生する可能性があり) 
 
9,マルチを土の上で転がしながら反対方向に持って行く。 
(地面に向かって少し圧しながら進みます。つまり転がっている石などを押さえつけて前進するのです。結果として畝が更に平らになります。これは重要なポイント作業のひとつです) 
 
10,マルチが反対側に達したら、元側のブロックを二枚を外す。 
(狭い菜園の場合は、このブロックを反対側に持って行く。ミャー菜園の場合は広いしかずがあるので、両側に二枚ずつブロックが用意されています) 
 
11,引き終えたマルチを強く引っ張りながら、ブロックを二枚載せる。 
(風が強くマルチが煽られる場合は、ブロックを乗せてから13番→12番の順で実施) 
(両側にブロックが用意されている場合は、マルチが反対側に達した時点ですぐにブロックを乗せることができるので、強い風の時には楽ちんで作業できますよ) 
 
12,所定の位置でマルチをカッターで切断して、土に埋める。 
(同じく長く切らないように注意) 
 
13,木材を重しとして畝の中央付近に二ヶ所置く。(※写真参照) 
(畝の距離が長い場合、又は強風でマルチが煽られる場合は、途中二ヶ所 (合計4個の木材) このような木材を置けば、強風に対しマルチが煽られませんし。また木材を置くことにより、真っ直ぐ直線的にマルチを敷けます。従ってこの木材を置くというのは、重要なポイント作業です) 
 
14,ブロックを外す。 
 
15,「三角ホー」 という道具で、マルチを埋めるために側面を掘っていく。 
(鍬ではだめです。マルチシートの下を掘り進めますので、三角ホーでなれば不可能です) 
(これは熟練を要する作業です。慣れるまではロープを張って、事前に法面を掘っておくのもひとつの方法です) 
 
16,マルチ側面を手でまず埋めていく。そして靴で二往復程度踏みつけてより固結させる。 
 
17,最後にマルチの上に乗った土を、ホウキで掃いて綺麗にする。 
 
 
以上がミャー菜園のマルチ敷きの方法です。(^o^) 
言葉では理解しにくいですがご了承下さいませ。m(_ _)m 
 
冒頭に書きましたように、マルチ敷きはまさに十人十色の方法がありますので、ミャー菜園方式の一部が皆様のマルチ敷きの参考になるのなら、この上ない喜びですよ。(^o^) 
  
追記 
ミャー菜園のトマトやキュウリの畝の支柱設置も、ミャー菜園方式は実にユニークですから、後日ご紹介させて頂きます。(^o^) 
 
 
■写真一枚目 
ミャー菜園のマルチ敷きの特徴がよく出るように写した写真です。(^o^) 

f:id:nakazawa-s:20120316081057j:plain

 
■写真二枚目 
三角ホーで側面を掘り終えた段階の写真です。 
三角ホーで側面を目測で真っ直ぐ掘り進めるのはかなり難しい作業ですが、「基準となるべき位置」を把握できるようになれば、より簡単に掘り進める事が出来るようになります。とにかく体験を重ねて下さいませ。 

f:id:nakazawa-s:20120316081231j:plain

左側には敷き終え完成したマルチが見えますが、決して完全な綺麗さではありませんが、とにかく早くマルチが敷けるというのが、このミャー菜園方式の特徴でもあります。(^o^) 

(転載終了) 

 

 

定植と播種

昨日定植と播種を実施しました。

 【播種】 
ニンジン『向陽二号』(ペレット種子) (株間縦横共に15㎝)  
ニンジンは好光性種子ですから、覆土は極めて薄めにします。今年は気温が低めで推移していますから、保湿対策はとらずに経過を見ます。 
 
ダイコン『天宝』 (株間30㎝) 
種が浮き上がってこないように、例年通り少し深めの1.5センチほど土を被覆して播種しました。 
 
トウモロコシ『ピーターコーン』 (株間30㎝) 
降雨時は、雨により種が腐らないように、トンネルの換気穴はすべて他のビニールを重ねて塞ぎ、トンネルに雨水が入らないように対応します。

マルチの穴に播種する粒数を同数にする等把握しておくと、発芽したときに発芽率の検証が出来るので便利です。小松菜みたいに小さすぎる種は無理かもしれませんが、ペレット種子とか、トウモロコシやダイコンの種なら問題なく数えて播種できますね。

 
【定植】 
結球レタス『エクシード』 70株 (株間30㎝) 

キャベツ『中早生2号』 22株 (株間45㎝) 

ブロッコリー『緑嶺』 22株 (株間45㎝) 


キャベツ・ブロッコリーも含めてすべてセル苗です。セル苗はポット苗と比較して、定植適期幅が狭いので注意を要します。何度も利用していれば苗を見ただけで定植可能適期かどうか判定できるようになるはずです。

野菜栽培教本には「苗を植えるときに深植えにならないように注意する」と書いてあるのを見かけますが、私の経験に照らしても初心者の方は深植えになる傾向にありますから、深植えを回避するためのポイントを書くとすればそれは極めて単純です。

すなわち “双葉をしっかり地表に出す” という点に尽きますね。双葉を出すように植えれば深刻な深植えにはなりません。多少の過剰覆土は自然な圧密や散水しているうちに四方に散りますから、あまり気にしなくても大丈夫です。

また散水時土が動きその土が双葉を隠してしまう事もありますので、散水を終えて尚双葉がしっかり露出しているかを確認すれば万全ですね。(^o^)